rdp接続
画面操作を自動化したいPCや仮想マシンに、Sikuliの動作環境をセットアップできない場合でも、対象PCや仮想マシンにリモートデスクトップ接続すれば、リモートデスクトップ元で動作するスクリプトで、リモートデスクトップ先の画面操作を自動化することができます。
リモートデスクトップの表示
ただし、リモートデスクトップ接続時のサインイン操作(ユーザー名やパスワードの入力操作)を、Sikuliのコマンドpasteやtypeで実現できないので、Sikuliの機能だけで実装しようとしていると、『サインインを自動化できない。諦めるしかないのか』って考えに陥り、最初の一歩でつまづくことになります。

リモートデスクトップ接続時のサインイン操作をSikuliスクリプトにするときは、以下の手順がお勧めです。いずれもバッチファイルを作っておいて、Sikuliスクリプトからrunコマンドで実行します。
①Windowsの資格情報にサーバー名、ユーザー名とパスワードを追加する。
②RDPファイルを開いてリモートデスクトップ接続する。
③①で追加した資格情報を削除する。

【ハマった事】
1つのサーバーに複数ユーザーが定義してあって、それぞれのユーザーでサインインする必要があったのですが、「Windowsの資格情報が、1つのサーバーに対して1ユーザーしか定義できない。」という認識が無かったのでハマりました。
落とし穴
RDPファイルをユーザー数分作っておけばいいのかな、と考えていました。ところが、RDPファイルをユーザー別に作っておいても、リモートデスクトップ接続のウィンドウで[資格情報を保存できるようにする]にチェックを入れると、RDPファイルで指定しているユーザーは使用されず、最後に保存した資格情報(ユーザー名、パスワード)が接続時に使用されることが分かりました。
ということで、1つのサーバーに異なるユーザーでサインインしたいときは、上記手順①、②、③をユーザー名を変えて実行すればOKです。

【参考にしたページ】
リモートデスクトップにパスワード入力無しでログインするバッチファイル